(下書き)珈琲豆

ブラジル・バイーア州

ブラジル・バイーア州(ナチュラル)中浅煎り

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50g:516円  100g:929円 200g:1,765円 

 【ベリーのようなフレーバーとほのかな発酵感】

 ブラジル東海岸に接するバイーア地方では、標高最高1,200mに達する山間部を中心にコーヒー栽培が行われており、昼夜の寒暖差や豊かな日照、肥沃な土壌といった条件がそろう国内でも屈指の優良産地として知られています。これらの自然環境は、チェリーの成熟をゆっくりと促し、風味の複雑さや甘さを引き出す理想的な要素となっています。一方で、このロットを育てる地域では、収穫期である5月〜10月にかけて湿度が高く、降雨に見舞われることも多いため、乾燥工程において品質管理が難しいという課題を抱えていました。
 そこで、品質の良いチェリーをより安定した環境で乾燥させるため、収穫後すぐにトラックに積み込み、約50km離れた乾燥した気候のカアチンガ地域まで輸送する方法が採られました。トラックでの移動時間は24時間以内と短いものの、その間にチェリーは自然に発酵し、一般的なブラジルコーヒーではあまり見られない、クリーミーな質感とフルーティなフレーバーが生まれました。この偶然生まれた味わいは注目を集め、現在では発酵の再現性を高めるため、輸送用トラックは安定した発酵環境を保てるよう密閉されるようになりました。さらに、カアチンガに到着したチェリーは状態を確認され、必要に応じて追発酵が行われるなど、品質管理の工程が丁寧に整えられています。
 このコーヒーを育てる60件以上の生産者の多くは、親の代から農園を受け継いできた小規模農家で、収入の大半をコーヒー栽培に頼っています。収穫の最盛期には一時的に季節労働者を雇うこともありますが、栽培から収穫までの多くを家族の労働力でまかなっている点が、大規模農園とは大きく異なります。小規模であるがゆえに自前の加工施設を持たず、精製による付加価値を付けることが難しいため、「いかにチェリーそのものの品質を高めるか」に注力しています。だからこそ、日々の栽培管理や収穫のタイミングに細心の注意を払い、一粒一粒の完成度を高めているのです。子どもの頃から過ごしてきた農園や、家族で営む暮らしを大切にしながら、栽培技術の情報収集や農園の改善にも積極的に取り組んでいます。毎年最高のチェリーを生み出すための地道な努力が、このコーヒーの味わいを支えています。

<焙煎度>ハイ(中浅煎り)
<標高>900〜1,350m
<エリア>バイーア州
<品種>ムンドノーボ、カツアイ、アカイア、カツーラ、イカツ、トパジオ
<生産処理>ナチュラル
<農園名>─
<生産者>バイーア州60世帯以上の小規模生産者

【コク】★★
【果実感】★★★★☆
【苦味】☆
【甘み】★★★
【香り】★★★★★

ブラジル・ベラビスタ農園

ブラジル・南ミナス州ベラビスタ農園(パルプドナチュラル)中煎り

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50g:534円  100g:961円 200g:1,826円 

 【ローストしたナッツの香ばしさと滑らかな触感】

 南ミナス(スル・デ・ミナス)は、ブラジルのコーヒー生産地の中でも長い歴史を持ち、多種多様なコーヒーを生み出してきた地域です。1850年頃にコーヒー栽培が導入されて以降、この地域の主要産業として急速に広がりました。
 南ミナスは、ブラジル国内でも最大級の生産量を誇る地域の一つで、広大な栽培面積の多くが小規模農家によって支えられています。セラード地域のような平坦な土地とは異なり、なだらかな丘陵地が広がる地形のため、大型収穫機の導入が難しく、小型機械や手摘みによる収穫が主に行われています。
 標高はおおよそ750〜1,350mとブラジルの中でも比較的高く、良質な土壌と相まって、スペシャルティクラスのコーヒーを安定して生産できる優れた環境を備えています。
 ベラビスタ農園は1923年、リマ・レイス家によって開園されました。当初は放牧を生業としていましたが、ほどなくしてコーヒー栽培へと転換。現在は3代目となるアントニオ・リマ・レイス(トニー)氏が農園を引き継いでいます。約430haに及ぶ農園では、環境に配慮した栽培を実践し、複数の認証を取得しています。
 トニー氏は、先代から土地を受け継ぐ前に、ラブラス連邦大学の農学者パウロ・デ・ソウザ教授のもとで農学全般およびコーヒー栽培について学び、理論と実践の両面から知識を深めました。1964年に妻イザベラさんと結婚し、農園内に居を構えたトニー氏は、子どもたちが将来もこの土地を誇りに思えるよう、自然環境や動物、水資源を守りながら農業を行うことを決意しました。その結果、現在の農園は豊かな自然と多様な動植物に恵まれた環境へと育まれています。
 1964年に妻イザベラさんと結婚し、農園内に居を構えたトニー氏は、子どもたちが将来もこの土地を誇りに思えるよう、自然環境や動物、水資源を守りながら農業を行うことを決意しました。その結果、現在の農園は豊かな自然と多様な動植物に恵まれた環境へと育まれています。精製設備も日々改良され、ドライ・オン・ツリー(コーヒーチェリーを木の上で完全に乾燥させる製法)やパルプドナチュラルといった加工方法において、安定した高品質のコーヒーを生産しています。3代にわたって培われてきた経験と、現代的な栽培・精製テクノロジーを融合させることで、ベラビスタ農園は南ミナスの中でもサステナブルで質の高いコーヒーを生み出す農園として知られています。

<焙煎度>シティ(中煎り)
<標高>1,080m
<エリア>南ミナス州ネポヌセーノ
<品種>イエローブルボン
<生産処理>パルプドナチュラル
<農園名>ベラビスタ農園
<生産者>アントニオ・リマ・レイス

【コク】★★★☆
【果実感】★★★
【苦味】★★☆
【甘み】★★★
【香り】★★★★☆

ブラジル・ミナスジェライス州

ブラジル・ミナスジェライス州<マトゥーラPJ>(ナチュラル)中浅煎り

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50g:522円  100g:940円 200g:1,785円 

 【りんごのような酸味と香ばしいナッツのハーモニー】

 ブラジル南東部に位置するミナスジェライス州は、国内最大のコーヒー生産地として知られています。中でも南部の南ミナスは、標高のある丘陵地帯と寒暖差のある気候に恵まれ、スペシャルティコーヒーの生産地としても知られる地域です。 BSC(Bourbon Specialty Coffees)社は、この南ミナスを拠点に活動する輸出会社です。地域の生産者と連携しながら農園を訪問し、収穫や精製の状況を確認しつつロットの選定を行っています。カッピングを通じて品質を共有し、農園ごとの特徴を活かしたコーヒーづくりを支えています。

 マトゥーラプロジェクト(PJ)とは、BSC社によって立ち上げられた、コーヒー生産に携わる女性生産者を支援するプロジェクトです。ミナスジェライス州南部のポソス・デ・カルダス周辺のエリアを中心に、2024年に5人の女性生産者と共にスタートしました。2025年にはコーヒー栽培に携わるより多くの女性達を巻き込み、教育や技術支援などを通じて、スペシャルティコーヒー市場における女性のリーダーシップ向上や、新たな機会の提供に取り組んでいます。生産者同士が知識や経験を共有できる環境づくりも進められています。農業技師による農園訪問やカッピングセッション、勉強会などを通じて、収穫後のプロセスや品質評価について学ぶ機会が設けられています。こうした交流の中から、農園ごとの特徴が見えるロットの選定も行われ、マイクロロットとして紹介されることもあります。生産者一人ひとりの活動を伝えながら、新しい市場とのつながりを生み出すこともこのプロジェクトの目的のひとつとなっています。

 コーヒーに関わる女性一人ひとりの社会的地位の向上とともに、プロジェクトを通じて生産地域のブランド価値を高めていくのが今後の目標です。今後は取り組み地域をさらに広げ、個性豊かなエリアの生産者のみなさんと力を合わせながら、コーヒーの価値向上に取り組み、地域に根ざした持続可能なコーヒー生産を目指していきます。

<焙煎度>ハイ(中浅煎り)
<標高>1,000〜1,300m
<エリア>ミナスジェライス州
<品種>ブルボン、カトゥカイほか
<生産処理>ナチュラル
<農園名>─
<生産者>マトゥーラプロジェクトに参加する農家

【コク】★★
【果実感】★★★☆
【苦味】★
【甘み】★★★
【香り】★★★★☆

ブラジルセラードモンテカルメロ

ブラジル・セラード・モンテカルメロ農園(ナチュラル)中深煎り

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50g:534円  100g:961円 200g:1,826円 

 【ビターチョコのような苦みとほのかな甘み】

 セラード地域は、ブラジル中央部に広がるサバンナ地帯。かつては酸性土壌が強く農業に適さない土地と考えられていました。 しかしながら、1970年代に入り、ブラジル政府や研究機関が土壌改良技術の開発を進めたことで状況が変わっていきます。石灰による酸性土壌の改良、リン酸肥料の活用、品種改良、灌漑技術の導入などを行ったことで、 大規模な農業生産が可能となり、コーヒー産地として急速に発展しました。
 また霜害の少ない安定した気候や広大な平坦地は、ブラジル国内でも有数の生産環境として評価されています。1980年から1990年代にかけて、ブラジル南部の生産地では、霜害による被害が発生し、 生産者がより安定した気候を求めてセラード地域へ進出しました。 その後、セラードでは機械収穫を中心とした効率的な生産体制が確立されました。 大量生産のイメージが強い地域でしたが、2000年代以降は品質向上への取り組みも進み、農園ごとの栽培・精製管理やトレーサビリティの強化によって、スペシャルティコーヒー産地としての評価も高まっています。
 近年は、気候変動への対応や持続可能な農業への関心が高まるなかで、水資源の管理や土壌保全、生物多様性への配慮なども重要なテーマとなっています。生産効率と品質の両立を追求しながら、 環境負荷の低減にも取り組むセラードは、ブラジルのコーヒー産業の未来を担う産地のひとつとして注目されています。
 このコーヒーはセラード地域の有名なコーヒー生産地のひとつ、モンテカルメロで進められている環境保全型コーヒープロジェクトで生産されています。プロジェクトに参加する モンテッカ―組合に所属する34農園では、土壌改善や灌漑の効率化などを通じて、温室効果ガスの排出削減に取り組んでいます。その結果、一般的な農園と比べてCO₂排出量を約5分の1に抑えることに成功しています。 さらに、このプロジェクトでは栽培過程で排出される温室効果ガスだけでなく、土壌や植生によるCO₂吸収量も評価しています。その結果、排出量を吸収量が上回る「カーボンネガティブ」の状態にあることが、ブラジルの認証機関である Imaflora によって科学的に検証されています。ヘクタールあたり年間約5トン、生豆1袋(60kg)あたりに換算すると約200kgの温室効果ガスを吸収している計算になります。気候変動がコーヒー生産に大きな影響を与えるなか、このプロジェクトではさらなる環境負荷の低減を目指し、化学肥料の使用削減や総合的病害虫管理、防風林や被覆植物の導入などにも取り組んでいます。高品質なコーヒーを生産しながら、次世代へと続く持続可能な農業のあり方を模索する、生産者たちの挑戦が詰まったコーヒーです。

<焙煎度>フルシティ(中深煎り)
<標高>850〜1,250m
<エリア>ミナスジェライス州セラード地域モンテカルメロ地区
<品種>ムンドノーボ 、カツアイなど
<生産処理>ナチュラル
<農園名>モンテカルメロ農園
<生産者>モンテッサー組合の34農園の農家

【コク】★★★★
【果実感】★
【苦味】★★★
【甘み】★★☆
【香り】★★★★☆